新規就農した私が考える、これから農業始める人のための方法

農業は厳しい難しいと言われるけど・・・
農業は厳しい難しい、さらに資金が必要と言われながらも
それでも農業したい人興味がある人へ、1つの提案です。
農業を始めるのも続けるのも難しいのでは
と考えてしまって動き出せないと思います。
何か最善の手段は無いものか。
既に新規就農している私ですが、もし過去に戻ってやり直すとすれば、
初期投資はなるべく抑えて
雇われて農作業する社員やバイトではなく
農業経営者として早く自立できる方法・・・
それを最短で目指す。
それは、農業を継承するのがいいです。
「ちょっと荷が重いなぁ~」
と聞こえてきそうです。
でも、農家の養子や弟子になるというのとは違うんです。
使わなくなった農地や農機具を借りたり譲り受けて始める方法です。
次項よりもう少し詳しくお話します。
農業したいが非農家出身者はどうしたらいいか
非農家出身者が農業を始めるにはどうしたらいいのか。
ゼロから農地や農機具を揃えるのは大変です。
乗用の小さめの耕運機でも車1台分の費用です。
ハウスや農具小屋を建てたり、トラックを購入したりすれば
あっと言う間に数百万円の出費です。
それらを準備して農業を始めても
作物を作って出荷して現金収入を得るまでには
早くても数ヶ月先です。
上手く作って、上手く売れれば。
更に、もう社会人になっていて
今さら農業高校や農学部に入学するのは遠回り過ぎるでしょう。
学校だけで3年4年かけて卒業して
ようやく農業を始めるとなれば
仕事としてできるようになるのは何年後でしょう。
実家が農家で本当に跡継ぎとして期待されているなら
学校へ通うのもアリでしょうけど。
そこで、全くの未経験であれば
最初は援農や農業体験を入り口にした方がいいです。
技術は、始めてから少しずつ身に付いていきます。
その援農・農業体験の受け入れ先に相談もしてみて。
最初は何も分からないから、
取材するような気持ちで探ってみるのもいいでしょう。
私も最初は当てもなく農業に興味を持ったけれど
就農に至るまでに
先輩農家と知り合って、援農・農業体験をしてみて
家族経営している新規農家をいくつも見る機会がありました。
現場を知ることが一番だったと思う。
意外にも小規模の新規農家は多いです。
どうやって農業を始めたのか、
農業って厳しいか、難しいか、
もし今から農業やり直すならどうしたか、
聞いてみながら・・・
・自分の方向性を作って行く
・見本となる農家を見つける
もし、目指す農業がアヤフヤなままで
地域に入って農業したいといっても
中途半端にいろいろな作物に手を出したり
他人の農作業バイトになったり、
自分のお仕事が成長しません。
未経験者が早く農業を始めることができる方法
採算が取れる農業でも高齢化で放棄されていく時代です。
ただやる人がいなくなっている。
まだ荒れていないが高齢でもう手入れできない
果樹園や畑を借りる・請け負うことから。
辞めていく耕作地を借り増やすことで
早い段階で仕事が回るようにするべきです。
ここで注意すべきことは、下請けではないこと。
下請けになっては、畑の持ち主の言うままに
”農作業”をするだけになります。
自営として自分の農業をするために
農業は習うけど営農については自分の意思でやっていくことを
持ち主や周囲の農家に伝えておきます。
農業は確かに厳しい難しいと思います。
ただ、仕事としてやっている人がまだまだ少なくない。
平均年収は低いだろうけど食っていけると思います。
栽培や管理は、その畑で栽培していた人に習う、
または周囲の現役農家から。
農協系などの勉強会もあるでしょう。
また畑だけではなく、
農業機械や設備を譲り受ける、または借りることも考えます。
これらを全て買っていたら数千万円です。
できるだけ初期投資せずに、栽培・出荷できるように。
さらに今までの経営方法も販路も学んで使うことです。
確実に収穫して出荷して売れるようにします。
栽培や収穫がうまくできるようになれば
直売でも契約栽培でもネット販売でも
事業を広げる事ができます。
農業を始める時は、
時間もお金も経験も足りないはずです。
その点は私もとても反省するんですが
自前で少しずつ必要な農具・農材を揃えて
(使わない道具もたくさん買って・・・涙)
出費だけは多くて、手取りがあまりない期間が長かったのです。
それを考えると
必要なものを譲り受けたり借りたりして済ませ
できるだけ最短で農業を始めて
軌道に乗せる必要があるんです。
使われなくなった畑・農機具を活用することで
新規就農のスタートが早くできるでしょう。
まとめ
農業をしたいけど
どうやって始めるのがいいのか。
まとめると次のような順序になるでしょう。
- 就農希望地を探す
- 援農や農業体験をしてみる
- 農家さんの知り合いを増やし取材する
- 自分の農業スタイルの方向性を決める
- 引退した農家や周囲から栽培技術を習う
- 耕作放棄されそうな畑を引き継ぐ
- 農地や農機具などを借りる・請け負う形を作る
今農業で生計を立てている人が
もう高齢で引退したい農家は少なくありません。
または、耕作面積を減らして何とか続けている人も。
将来農地が荒れ果てるくらいなら
引き継いで栽培し管理して欲しい場所が
どんどん増えていくでしょう。
私が住んでいる地域は中山間地のため
1つ1つの畑が小さく
すでに多くが耕作放棄地になっています。
が、県内でも広くて農機が入る平地の田畑でも
放置されているところがけっこうあるそうです。
畑に雑草や雑木がはびこる前に、
果樹の木が朽ちる前に、
耕作できる人が現れればと思います。
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