農業を始めるのにまったく知識や経験がない方へ その2

農業に興味があるのに、「農業の知識や経験がない方」は
どうすればいいのか。
野菜を作ってみたい、身近に農家がおらず農業を知りたい、
農業の仕事やバイトがしてみたい、など農業に興味があるが
どのように農業や農作業に携わることができるか、
それぞれのパターンで挙げてみました。
●市民農園
家庭菜園やプランター栽培では物足りず、もう少し本格的に農業を
体験したり、時間をかけて農業に触れてみたい方には、市民農園や
農業体験がいいでしょう。
お住まいの市区町村や都道府県に、問い合わせると、市民農園(貸し農園)の
情報を得ることが出来ます。担当はそれぞれの自治体によって異なりますが
農政課、農業振興課、農林課、産業振興課などとなっています。
総合受付で確認した方がいいでしょう。
また、市民農園は地方自治体だけではなく、NPO法人や農協、農家、企業も
参入しています。
遊休地を利用したり、不在時に有料でサポートしたり、定期的な講習をしたり
サービスが充実している農園もあります。
私の知人も、地方都市の近郊で、農家ではないのですが、自らも栽培をしながら
市民農園の運営をしています。
車で、休日に通う形ですので、管理が十分に行き届かないところは
農園参加者や、主催の友人が協力して作物の面倒を見るようです。
無農薬・無化学肥料の有機野菜を、作りたい・食べたいという思考の
人たちに、じわじわと広まっています。
郊外には田畑が広がっているような地方ですが、ツテがないと田畑を借りる
というのは、なかなか機会がないようです。
このように、サービスがあって、市民農園の借り手同士で交流・協力できる
場所もあるかもしれません。
・農家民宿、農業体験ツアー、短期の農業研修
実際の農家や農園を訪ねて、短期間でも農作業を体験したり
農家の生活環境に入ってみたり、様々あります。
下記のホームページでは、農家民宿と体験を合わせた形の
農山漁村との交流促進を進めるグリーンツーリズムという活動です。
(ホームページ)http://www.ehime-gtnavi.jp/shisetsu/detail.php?rec=17
こちらは、山の中で経営者がご自身でログハウスを建てられました。
体験では、田植えや稲刈り、石釜でのピザ焼き、薪作りなどがあります。
田んぼの仕事に関しては、どうしても時期が限定されます。
同様に、他の農業体験でも、農作業には季節や天候、栽培作物によって
時期が限定されます。農業体験ツアーでは、
農業全体の流れや仕事を、体験することは難しいでしょう。
農家民宿や農業体験ツアーを主催してくれる農家や団体は、
参加者に、参加してよかったと思ってもらうために、
十分な準備をしてくれます(参加者が、十分と思わなくても、です)。
作業者ではなく、お客さんとしての扱いなので、
農作業の一部をさせてもらって、充実感は得られますが
農業の苦労や、段取り、手順など、一連の仕事を理解するのは不可能です。
ただ、農家民宿でも、農業体験でも、実際の農家さんとの話で
どのような大変なことがあるのか、農業をしていて良い事嫌な事は何か
直接、話が出来る機会としては、とても貴重です。
もしかすると、「腰が痛い」とか「虫に噛まれる」とか、かも知れません。
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